そのため、少しずつセミナーなどに参加するようになりました。最初は無料や1,000円、2,000円などの安い受講料のセミナーに参加していました。

しかし、この金額のセミナーはすべてがそうだとはいいませんが、単なる会社の事業説明会だったり、自社商品を売るためのいわゆるフロントエンド商品だったりすることが多かったのです。もちろんなかには収穫のあるセミナーもありましたので、選択によって変わってきますが、当たり外れの差が大きいと感じました。

そこで、成功者から「高いセミナーに出たほうがよい」という話を聞き、思い切って5万円のセミナーを受講しました。もしこれでまったく効果のない、役に立たないセミナーだったらこの5万円は社会勉強代だと考えよう。そう思って参加しました。

そして、支払いを銀行振り込みで行うときはギリギリまで悩みましたが、振り込んだあとは「聞き漏らしがないよう、真剣に聞こう」と意識が高まってきました。

結果として、このセミナーに出たことで、「自分は今までどれだけ遠回りな勉強をしていたのだろう」とこれまでの行為を後悔するくらい、大きく意識が変わりました。

本10冊、20冊では効かない情報量、知らなかった最新のノウハウ、そして受講者もそれぞれが講師をしてもおかしくないほどの人たち。そういった人たちとの出会いは大きな刺激になりましたし、今でも経営上のパートナーとして関係が続いている人もいます。

まさに、たった1回の決断が、今につながっているといっても過言ではないのです。

1,000万円稼ぎたい人が、1万円の投資もできないというのは矛盾している

「意識が変わる」というのは感覚なので、言葉では非常に説明しにくいところでもあります。しかし、年収1,000万円以上ほしいと考えているのにもかかわらず、自己投資に数万円程度のお金がかけられないのでは、将来大きな事業投資も難しいのではないかと思うのです。