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大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。すでに資格を持っている人はもちろん、資格を取って独立したい人や資格に興味がある人に必読のQ&Aを、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書『資格起業バイブル』から、再構成してお届けします。

小さな自己投資では、小さな成長しかできない

Q:経営研修やセミナーに参加しようと思いますが、高額のセミナーに出る勇気がありません。

士業も営業が重要ということは知っていますが、いざ高額のセミナーに出ようと思うと、二の足を踏んでしまいます。高い金額のセミナーに出る必要って、本当にあるのでしょうか? ビジネス書だけでは足りないでしょうか?

士業に限らず、成功している人はセミナーや教材の種類にかかわらず、高額の自己投資をしている例が非常に多いです。もちろんすべての成功者が自己投資をしているわけではないと考えられますが、何も学ばずに成功するのはやはり一部の天才の話であって、経験も知識もなければ学ばなければなりません。

そして自己投資をしようと決めたとき、ひとつ出るのが今回の疑問です。「多額の自己投資なしには、成功できないのか?」というものです。

たしかに「学ぶ」という点では、ビジネス書で学んでも、セミナーを受講しても違いはないように思えます。しかし、もしあなたが「できるだけ早く成功したい」と考えていれば、ビジネス書もよいですが、ある程度高額のセミナーやビジネス教材に投資することをお勧めします。

高額の自己投資をする利点は2つあります。

ひとつは鮮度が高く濃いノウハウや情報が手に入るというものです。たしかにビジネス書は手軽な金額でさまざまなことを学ぶことができます。

しかしながら、「書籍」という性質上、どうしても情報が劣化しがちです。もちろん永久不変の基本原則などはあり、本には本の役割がありますので、書籍を否定するわけではないのですが、特にインターネットに関するノウハウやサービスなどは、下手をすると著者が執筆中に新しいものに変わってしまう可能性があります。