韓国の新学期は日本より1か月早い3月で、新入団選手にも合ったカレンダーでもある。デメリットを挙げるとすれば、現在のJリーグのようにシーズン途中で主力選手が欧州移籍してしまうケースが挙げられるが、だからといって何から何まで欧州5大リーグに合わせる必要はないと思われる。
大韓サッカー協会傘下である韓国プロサッカー連盟のチョ・ヨンサン事務総長は「秋春制移行検討のための公聴会」の席上で、「秋春制導入の検討は続ける。ただ、Kリーグは欧州とは違う。性急な決定は難しい」とコメントし、慎重な構えを示した。恐らくKリーグは、Jリーグの秋春制導入後の動きを見てから、本格的な導入議論に入るのではないだろうか。
ここ数年のJリーグは、夏場のゲリラ豪雨による試合中止や中断が続出している。秋春制導入の暁には、同程度かそれ以上の頻度で「大雪中止」の試合が現れるだろう。その際リーグ側は、雪国クラブが背負うことになるハンディキャップに対しどう対応するのか。Jリーグファンのみならず、これから秋春制を導入しようとする他国からも注目されていることを、Jリーグ側は認識しなければならないだろう。