「親の心子知らず」の用い方・例文
ここからは「親の心子知らず」の使い方を例文とともに紹介します。
あえて厳しく教えたが「親の心子知らず」だったか
師匠が弟子のことを思ってあえて厳しくすると、逆に「いつか絶対に見返してやるからな」と恨まれることもあるものです。
この場合、師匠は弟子のことを考えてあえて厳しくしているにもかかわらず、それが弟子に伝わっていない状況となります。
そのような状況を「親の心子知らず」と表現します。
つまり「親の心子知らず」は自分の意図とは違う形で受け取られてしまう意図で使用する言葉なのです。
勉強を教えようにも「親の心子知らず」でうまくいかない
教師(先生)が生徒に優しく勉強を教えようとすると、逆に「いきなり何?キモいんだけど」と嫌われてしまうこともあるでしょう。
この場合、教師は優しく勉強を教えようとしているのになかなか生徒には伝わらない状況を指します。
「親の心子知らず」はこのようにうまくいかないような状況を例える意図でも使用されます。
「親の心子知らず」だからなのか仕事の教え方がわからない
上司や部下も同じで、仕事を教えようと奮闘しても「教え方がわかりにくい」と突き放されてしまうこともあるのではないでしょうか。
この場合、上司は仕事の教え方を工夫しているもののなかなか部下には伝わらない状況を意味します。
「親の心子知らず」はこのように何が的確なのかわからないような状況を例える意図でも使用されます。