ジョージア州での選挙介入容疑でトランプを起訴したファニ・ウィルス検察官も今月再選を果たした。彼女がトランプ訴追を継続できる可能性はどうだろう。それを阻む要素は2つ、1つは米国憲法の下で保証された迅速な裁判を受ける権利をトランプが主張すること、他は大統領選で彼を圧勝させた77百万有権者の意向だ。これらはニューヨーク州の件でも当て嵌まる。
11月15日の拙稿「兵庫県知事選は『斎藤2.0』」で筆者は、トランプと斎藤元彦氏の事案の相似性、すなわち既得権益に抗ってマスコミに叩かれている点を指摘したが、州レベルのトランプ裁判と兵庫県議による百条委員会が両者の圧勝後も続けられる辺りも似ている。が、共に多くの有権者が既成のメディアに拠らず、YouTubeやXなどのSNSからかなり詳しい情報を得た上での選挙結果だ。尊重されるべきではなかろうか。