「エイってあんなスピードで走ったっけ?」と納得のいかない2人だったが、エイに文句を言っても仕方ない。イカダには上げず、恐る恐るハリを外してリリース。青物ではなかったが、十分楽しませてくれたエイに感謝だ。

危険な魚には要注意

ご存知の人も多いと思うが、エイは尻尾に強力な毒針を持つ。他にもアイゴやハオコゼ、ゴンズイ、ミノカサゴなど、イカダでは危険な魚が釣れる。いずれもヒレに毒針を持つ魚たちだ。

こんな危険魚が釣れた場合、絶対手でハリを外そうとしないこと。百均で売っている大きめのS字フックを持参し、直接魚に触れないようにハリを外そう。よくエリアトラウトのアングラーが使うリリーサーの大きめのものと思えばいい。

ハリをのまれていたりした場合は、ためらわずハリスを切って逃すようにしたい。

終わってみればにぎやかな釣果

さてその後もヘダイや小ダイ、チダイが釣れ続け、午後4時半に終了。アジは数えていないが、おそらく優に3ケタは釣っていたと思う。マルアジはほとんどエサに使ってしまったが、20cmを超えるものはキープ。十分な釣果に満足して港に帰り着いた。

迫間浦でのイカダ五目釣りでアジにカワハギにチダイ【三重】泳がせ釣りにヒットした大物とは?キープした釣果の一部(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

サビキも泳がせもしばらく期待大

さて、今後の見通しだが、当日空振りに終わったものの、今年は青物の回遊が多い。泳がせはもちろん、ジグやトップウオータープラグで狙ってみても面白いだろう。

また青物だけではなくヒラメやマゴチなども狙いめ。家族で釣行して、子供たちはサビキ、お父さんはルアーや泳がせで大物狙いということも面白い。子供たちの前で大物を釣り上げれば、お父さんを見る目が変わるかも……。

澤村渡船のイカダは、どれも個室トイレが完備されており、女性も安心して釣行できる。また波穏やかな湾内に設置されているので、酔う心配もない。

これから晩秋にかけさらに面白くなるイカダ五目、ぜひ家族で出かけてみてほしい。