釣り続けるうちにアジの群れが居着いたようで、仕掛けを落とすたびにアタリが出る。しかもサイズが徐々に上がってきて、20cmを超えるサイズも交じる。さすがに青物のエサには大きすぎるが、人間のエサには最適だ。アジ大好きの渡邉さん、青物のエサと自分のエサ確保のため夢中になって釣り続ける。
泳がせはエレベーター仕掛け
イケスに20匹ほどたまった時点で、泳がせの仕掛けを準備する。仕掛けはエレベーター式。まずオモリだけをフルキャスト。その後、スナップの付いたハリス5号に伊勢尼13号を結び、アジを背掛けにしてスナップをミチイトに掛けて送り込む。潮が速い釣り場で多用される釣り方だが、今回はサビキにも集中したいので置きザオで放置できるこの仕掛けとした。
投入後はドラグをユルユルにしておく。でないと青物が掛かった場合、サオごと持っていかれることもある。そして尻手ロープは必ず付けておくようにしよう。
表層にはマルアジ
泳がせのサオ沖向きに2本出し、再びサビキ釣りに戻る渡邉さん。少し間が空いたものの、アジは待っていてくれたようでやはりアタリは続く。やがて表層にアミエビに乱舞する魚影。目をこらすと、アイゴに交じってアジらしき影も見える。
すかさず渡辺さんはアミエビを上まきし、仕掛けをその中に入れるとすぐにアタリ。上がってきたのはアジ……なのだが、やけに細長い。そう、それまで底で釣れていたマアジではなく、マルアジだ。
このマルアジ、食味はマアジに劣るが、泳がせのエサとしてはかなり優秀。渡邉さんはチャンスとばかりに表層を狙い撃ちにし、一気に泳がせのエサを稼いでいく。
サバフグの猛攻&青物のボイル
しばらくアジを釣っていると、泳がせのサオのドラグがジリジリ……と鳴った。渡邉さんは慌てて駆け寄るが、少しイトが出ただけでそれ以上がない。青物なら一気に持っていくはずだが……。上げてみると、ハリスがすっぱり切られている。