アルバ、バハマに続き、セントクリストファー・ネイビス、バルバドス、トリニダード・トバゴ、アンティグア・バーブーダなどカリブ海のイギリス連邦の加盟国や、ウルグアイ、ガイアナ、パナマなどの国が上位となります。

チリ、コスタリカ、メキシコなどのOECD加盟国が続き、アルゼンチン、ブラジルも1万ドルを超える水準です。

中東・CISやアフリカの国々と比べると、1万ドルを超え、比較的水準の高い国が多いようです。

図3 1人あたりGDP 名目 為替レート換算値 アフリカ 2023年IMF World Economic Outlook Database

図3がアフリカの1人あたりGDP(為替レート換算値)の国際比較です。

セーシェルが2万ドルを超えていて、相対的にかなり高い水準です。

セーシェルはインド洋の115の島々から構成されるイギリス連邦の加盟国で、人口は10万人ほどだそうです。

モーリシャスも1万ドルを超えていますが、同様にインド洋のイギリス連邦加盟国で、人口は120万人ほどの国です。

南アフリカとエジプトは1万ドルを超えていませんが、地域の中では相対的に高い水準となっています。

その他の国では3000ドル未満の国が大半を占め、経済的な水準が全般的に低い地域と言えそうです。

4. 1人あたりGDPの推移:購買力平価換算値

続いて、購買力平価換算値についても眺めていきましょう。

まずは代表的な国の推移からです。

図4 1人あたりGDP 名目 購買力平価換算値 中南米・アフリカIMF World Economic Outlook Databaseより

図4が中南米・アフリカの代表国の1人あたりGDP(購買力平価換算値)の推移です。

基本的にはどの国も上昇傾向が続いています。

アルバ、バハマは購買力平価換算値でも日本と相応の水準です。

チリ、コスタリカ、アルゼンチン、メキシコは25,000~30,000ドルの水準に達しています。