アフリカは最後のフロンティアと呼ばれますが、国の数が多いのも特徴です。

中東地域とのかかわりの深いエジプトや、欧州の影響を大きく受けるモロッコ、チュニジアの経済水準がどの程度なのかも気になります。

2. 1人あたりGDPの推移:為替レート換算値

まずは中南米・アフリカの代表的な国々について、1人あたりGDP(為替レート換算値)の推移を眺めてみましょう。

図1 1人あたりGDP 名目 為替レート換算値 中南米・アフリカIMF World Economic Outlook Databaseより

図1が中南米・アフリカの1人あたりGDP(為替レート換算値)の推移です。

参考に日本(青)の推移も表記しています。

アルバとバハマが2023年に日本を上回っています。

アルバは、中南米の西インド諸島に位置するオランダ王国の構成国で、人口10万人ほどの国だそうです。

バハマは、同じく西インド諸島に位置するイギリス連邦の加盟国で、人口40万人ほどの国のようです。

どちらも西欧の構成国の一部という事で、経済水準もこの地域の他の国を大きく上回る事になるようです。

それ以外の国では、チリ、コスタリカ、メキシコのOECD加盟国に加え、メキシコ、アルゼンチンが近年1万ドルを超えているようです。

BRICSに数えられる事もある南アフリカやOECD加盟国のコロンビアは2010年代から停滞傾向が続いていて、エジプトは上昇傾向ですが今のところ4000ドル弱の水準となります。

3. 1人あたりGDPの国際比較:為替レート換算値

続いて、それぞれの地域での最新の1人あたりGDP(為替レート換算値)を国際比較してみましょう。

まずは中南米からです。

図2 1人あたりGDP 名目 為替レート換算 中南米 2023年IMF World Economic Outlook Databaseより

図2が中南米の2023年の1人あたりGDP(為替レート換算値)です。