マイカー通勤・通学は損になる?
マイカーを通勤・通学に利用する場合、時間とお金の面でメリット・デメリットが挙げられます。
まず、時間については、自宅または駐車場から直接職場や学校、またはその付近へ向かえるため、乗り換えなどが発生せず、無駄な時間を抑えることができます。また、乗車中はエアコンや音楽なども自分の好きなように設定できるため、移動時間を快適にすることが可能です。
いっぽうで、道路は電車と違い渋滞が発生する場合があり、それに巻き込まれると到着が大幅に遅れてしまうことも。渋滞する時間帯を避けて出発しようとすると、結局公共交通機関を使うよりも早い時間に出ることになってしまう場合があるため、あらかじめ経路の渋滞状況を把握しておきましょう。
また、マイカーを通勤・通学に利用する場合はガソリン代や有料道路の利用料金が必要です。会社によっては通勤にかかるガソリン代を支給する場合がありますが、使用するモデルによって燃費が異なるため、従業員ごとに支給する額に不平等が生じないよう、燃費の計算は一律で行う企業が多数。そのため、燃費が悪いモデルでは支給される額が実際のガソリン代よりも少ない場合があります。
そのほか、週末だけに使う場合と毎日使う場合ではタイヤやオイルなどの交換サイクルにも差が出るほか、走行距離がかさめば車を売却する際の買取価格も下がりやすくなるため、目に見えない出費があることも考慮しなければなりません。損が出ないよう融通してくれる会社も中にはあるかもしれませんが、ほとんどの場合でマイカー通勤にかかる費用は支給なしか、あってもガソリン代の足しになる程度ですので、期待はしないほうが賢明です。
以上のように、どちらかといえばメリットよりもデメリットのほうが多くあります。また、交通事故のリスクがあるということは避けられず、通勤・通学中の事故は所属する会社・学校の管理下に起きた事故となってしまうため、会社・学校側もマイカー利用は積極的に推奨していないことがほとんど。
無理のない範囲で公共の交通機関を利用できるのであれば、通勤・通学にはそれを利用するほうが損は少なく済むと言えます。