「人の口に戸は立てられぬ」の類義語

「人の口に戸は立てられぬ」とはどんな意味?その成り立ちや類義語も解説!!
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「人の口に戸は立てられぬ」の類義語を紹介します。

好事門を出でず悪事千里を行く

「好事門を出でず悪事千里を行く」は良い噂・評判はなかなか世間に広まるものではないが、悪い噂・評判はあっという間に広まることを意味する言葉です。

実際に良い行いは世間にはなかなか広まりません。
努力したところで認められる人はほとんどいません。

しかし、悪い行いは世間に瞬く間に広まってしまいます。
それどころかやってもいないことまで広まってしまいます。

その点が「人の口に戸は立てられぬ」と似ているのではないでしょうか。

ちなみに、この言葉は古代中国の宋の時代、孫光憲が書いた『北夢瑣言』から来ているとされています。

世の取り沙汰は人に言わせよ

「世の取り沙汰は人に言わせよ」は世間の人は信じるに値しない話ほど好むからこそ、言いたい者には言わせておけばいいという意味の言葉です。

仮に世間の噂や評判を止めようとしても止めることはできません。
むしろ、変な情報ほど自分の知らないところで広まっているものです。

その点が「人の口に戸は立てられぬ」と通ずるものがあるでしょう。

なお、この言葉は『毛吹草』などでの出典が見られます。