■すべては説明されていない

さて、ここまで「バッドエンド」ばかり強調してきましたが、実際のところほとんどのストーリーパートは明るく楽しいもので、続きを楽しみにしながら見られるものでした。

『救国のスネジンカ』崩壊寸前の軍事国家で戦い抜く少女たち 重税に耐えながら生き延びたその先には…?
(画像=入寮初日で誰かが書いてくれたメモ。…一体どこの優しい人なんでしょうね?、『Sirabee』より引用)

少女たちが不幸になっていく過程も決して支離滅裂なものではなく、「こんな体制の国だったらそりゃそうなるよね…」という諦めにも近い納得感が得られるよう、しっかりと描写されています。

また、本作のシナリオはそれぞれのキャラクターの視点では全ての情報が明かされないため、他のキャラクターのストーリーを見たり、細かい描写を見落とさないことで、「あれはこういうことだったのかな」と推測する余地があります。

こういった世界観や設定に強く惹かれる部分があると感じた方は、是非とも『溶鉄のマルフーシャ』と合わせて本作をプレイしてみてはいかがでしょうか?

(文/Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ)

提供元・Sirabee

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