■税金、税金、税金!

ここまでは非常にオーソドックスなゲームシステムといえるのですが、本作のクセが強いところは、カゾルミアの不安定な政治情勢が、戦闘の報酬にダイレクトに影響するという点。

『救国のスネジンカ』崩壊寸前の軍事国家で戦い抜く少女たち 重税に耐えながら生き延びたその先には…?
(画像=『Sirabee』より引用)

日数が進むにつれて様々な名目の税金が追加されるので、その分がスネジンカのお給金から天引きされることになります。『Papers, Please』の国境検問所の悪夢が蘇るようです。

『救国のスネジンカ』崩壊寸前の軍事国家で戦い抜く少女たち 重税に耐えながら生き延びたその先には…?
(画像=この控除欄、人によってはなんらかのトラウマを発症してもおかしくありません、『Sirabee』より引用)

一日の終わりには給与明細が表示されます。この画像では会社から支払われている額面は60クレジットですが、諸々の税金が差し引かれた結果、なんと手元にはたったの3クレジットしか残りません。

ちなみに本作における3クレジットがどれくらいかというと、ステータスを1上昇させるには2クレジット、銃器の購入には10~15クレジットほどかかります(しかも銃器には耐久力があるため、消耗品です)。

さらにこの金額は防衛目標の受けた被害の量などによってもマイナスされるため、下手をすると一日働いて0クレジットしか得られなかった、ということもあり得ます…。

各種税金はカゾルミアの情勢が悪くなるのに従って次々と新しい項目が追加されていくので、激戦を耐えて基本給が上がっていっても、生活はちっとも楽になりません。

『救国のスネジンカ』崩壊寸前の軍事国家で戦い抜く少女たち 重税に耐えながら生き延びたその先には…?
(画像=ゲームを進めると、難癖に近いレベルの税が続々と追加されていきます…、『Sirabee』より引用)

結果として、限られたリソースでギリギリまで耐えたり、上手にやりくりするのが非常に重要なゲーム性になっています。