世界最先端の幅広い知識を有する人たちが、公平で公正な評価のもとに、必要な時期に、必要十分な資金を投下する体制ができなければザルに水を注ぐという失敗の繰り返しとなる。NIH所長だったフランシス・コリンズ博士やMITのエリック・ランダ―博士は、幅広い最先端知識を持っていたし、だれにでもわかりやすくそれを伝える能力に長けていた。

私がこのブログでいくら嘆いていても耳を貸す人はあまりいないので、ChatGPTに下記の質問を投げかけたので紹介する。「日本が科学分野で地位が低下してきた主な理由を列記してください」。

答えは驚くほど的確だ。

研究予算の減少:日本では研究開発への予算が相対的に減少し、他国に比べて十分な投資がなされていないと指摘されています。特に基礎研究への支援が不足していると言われています。

研究者の待遇の悪化:若手研究者のポストが減少し、不安定な契約雇用が増えているため、優秀な人材が海外に流出する「頭脳流出」現象が発生しています。また、待遇やキャリアパスの不透明さが研究環境を厳しくしています。

イノベーションの停滞:保守的な研究文化や組織構造のため、革新的な研究が起こりにくくなっています。新しい研究分野への挑戦が抑えられる傾向があり、競争力のある分野への進出が遅れがちです。

官僚主義の影響:大学や研究機関における官僚的な管理体制が、研究の自由度を制限しているとの指摘があります。過度な規制や承認プロセスが、研究の効率性や創造性を阻害しています。

国際競争の激化:世界的に科学技術への投資が急増する中、中国や韓国などの近隣諸国が研究開発に積極的に投資しているため、日本の相対的な地位が低下しています。

少子高齢化:日本の人口構造の変化により、若い研究者や科学技術分野への人材供給が減少しています。これにより、長期的な研究の維持が難しくなっている部分があります。

英語論文の生産性の低下:国際的な学術雑誌への発表数が減少しており、グローバルな影響力が低下しています。研究成果が英語で発表される機会が少ないことも課題です。