現役レーサーがおすすめするスポーツタイヤ

タイヤメーカーの契約ドライバーでありレーシングドライバーでもある筆者が、これからスポーツタイヤを装着したいというクルマ中級~上級者の方へ向けて、おすすめのスポーツタイヤを紹介していきます。

前述の通り、スポーツタイヤには種類が多すぎて、どれを選択するかを考える際に迷ってしまいます。

そこで、「サーキットメイン」と「街乗りメイン&サーキットはエンジョイ派」という2つのユーザー用途を考え、おすすめのタイヤを紹介します。

サーキットメインユーザー向けスポーツタイヤ6選

現役レーサーがおすすめするスポーツタイヤ11選!街乗りメインユーザー向けの商品も
(画像=©Image Craft/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

休日になればサーキットへ行き自分のクルマでスポーツ走行を楽しんでいるユーザーには「サーキットメイン」という用途でサーキットヘビーユーザーに向けておすすめのスポーツタイヤを考えました。

とりあえずこれらを買っておけば、強力なグリップ力でサーキットのスポーツ走行を楽しむことができることをイメージして紹介しています。

また、快適性能は十分とは言えませんが、街乗りでも十分に使用することができます。

こちらで紹介するスポーツタイヤは、強力なグリップを発揮してくれる一方でウェット性能や耐久性能が低くなっています。また、お値段も高めの設定となっているスポーツタイヤばかりとなっています。

6位:MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 (19~21インチ)

MICHELIN(ミシュラン) PILOT SPORT CUP 2(パイロットスポーツカップ2) 245/35ZR19 (93Y) XL N0 ポルシェ承…
47,050円(05/20 11:13時点)

現役レーサーがおすすめするスポーツタイヤ11選!街乗りメインユーザー向けの商品も
(画像=Amazonの情報を掲載しています、『MOBY』より 引用)

MICHELIN PILOT SPORT CUP 2はスーパーカー向けのハイグリップタイヤとなっており、タイヤの外側と内側で2種類のコンパウンドを使用していることが特徴的です。

サーキットのコーナーを曲がる際にはタイヤの外側に負荷がかかりやすいため、外側の部分によりグリップを発揮してくれるコンパウンドを採用することで、全体的なグリップ性能を引き上げています。

また、排水性能にも優れており、先日スーパーGT・GT500クラスで使用されたミシュランの新型ウェットタイヤに、このMICHELIN PILOT SPORT CUP 2のタイヤパターンをそのまま採用したことが大きな話題に。他タイヤメーカーのラップタイムを圧倒したことからタイヤの性能は証明済みといったところです。

タイヤの性能としては、他メーカーを圧倒するクオリティではあるものの、タイヤサイズが19インチからとなっている点に注意しましょう。

15〜17インチが装着されていることが多い国産車でスポーツ走行をする場合、せっかくのパフォーマンスではあるもののMICHELIN PILOT SPORT CUP 2を使用できないユーザーが多いため6位での紹介としました。

5位:EAGLE RS SPORT S-SPEC (14~18インチ)

GOODYEAR(グッドイヤー) サマータイヤ RSスポーツ S 195/55R15 84V 1本
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グッドイヤー EAGLE RS SPORT S-SPECは熱ダレに強く、低温でタイヤの作動領域に入ることから、タイヤの温度レンジが広いタイヤとなっています。ざっくりいうとタイヤの温まりが良く熱ダレもしにくいという扱いやすいタイヤとなっているのが魅力的です。

14インチ〜18インチを扱っており、一般的な国産車ユーザーなら不足することないタイヤサイズが用意されています。

4位:DIREZZA Z3 (14~19インチ)

ダンロップ(DUNLOP) サマータイヤ DIREZZA Z3(ディレッツァZIII) 215/45R17 87W 327693 1本
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ダンロップのDIREZZA Z3はサーキットでも多くのユーザーが使用している信頼できるスポーツタイヤです。

2022年からは、GR86/BRZ Cup クラブマンクラスとオープンクラスでの指定ワンメイクタイヤとなっていて、高いグリップ力を発揮してくれます。タイヤサイズは14〜19インチを扱っており、こちらも幅広いユーザーが使用できるようになっています。

タイヤパターンが前述のグッドイヤー EAGLE RS SPORT S-SPECとよく似ています。

3位:ADVAN NEOVA AD08R (14~19インチ)

ヨコハマ(YOKOHAMA) サマータイヤ ADVAN NEOVA AD08R 195/45R16 F6985 1本
28,800円(05/20 11:13時点)

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(画像=Amazonの情報を掲載しています、『MOBY』より 引用)

ヨコハマタイヤの ADVAN NEOVA AD08Rは、こちらも前述のDIREZZA Z3と肩を並べてサーキットユーザーには愛されているスポーツタイヤとなっています。

ADVAN最強のストリートタイヤとされており、街中もサーキットも走れるというオールマイティなスポーツタイヤです。

より強力なグリップを発揮してくれるADVAN A052というスポーツタイヤも用意されており、普段はNEOVA AD08Rで練習して、タイムを追及したいときにはA052を投入する、といった使い方がコスト面でもおすすめです。

2位:PROXES R888R (13~20インチ)

トーヨータイヤ PROXES R888R 285/35R19 99Y 1本のみ
35,200円(05/20 11:13時点)

現役レーサーがおすすめするスポーツタイヤ11選!街乗りメインユーザー向けの商品も
(画像=Amazonの情報を掲載しています、『MOBY』より 引用)

トーヨータイヤのPROXES R888RはMICHELIN PILOT SPORT CUP 2のように、タイヤの外側と内側で非対称なタイヤパターンを採用。外側がより接地面積を確保できるようなパターンとなっています。

特徴的な点は13インチをラインナップさせているところです。国内では、軽自動車でサーキットを楽しみたいという需要がある中で、その他のメーカーではなかなか存在していない13インチを用意している点は軽自動車ユーザーからすると嬉しい限りです。

1位:BRIDGESTONE RE71RS (13~20インチ)

ブリヂストン(BRIDGESTONE) サマータイヤ POTENZA RE-71RS 265/35R18 97W 1本
38,740円(05/20 11:13時点)

現役レーサーがおすすめするスポーツタイヤ11選!街乗りメインユーザー向けの商品も
(画像=Amazonの情報を掲載しています、『MOBY』より 引用)

BRIDGESTONE RE71RSも、前述のMICHELIN PILOT SPORT CUP 2やPROXES R888R同様に非対称デザインを採用しており、外側がより接地面積を確保できるようなタイヤパターンになっています。

さらに特徴的なのが、タイヤのプロファイルがラウンド形状となっており丸み帯びた見た目になっている点。ブリヂストンタイヤ独特のデザインです。

他にもウェット性能が他タイヤメーカーと比べてずば抜けていたり、ドライ路面でもグリップを発揮してくれることから、とりあえずRE71RSを装着していれば安心してサーキットを走ることができるでしょう。