大谷が活躍するメジャー野球をを見ていても、そのことを感じます。異質なものへの寛容、多様性の容認を通じて変化を恐れないのです。米大統領選挙で、「バイデン対トランプ」の構図が「ハリス対トランプ」、「若い世代対高齢世代」、「女性対男性」、「黒人対白人」に一瞬にして切り替わりました。劇的な変化です。
日本の自民党総裁選では、数人から10人程度の候補者の争いになりそうです。メディアは「かれらはどのような政策を示し、日本を変えていくのか」を掘り下げず、「いつ誰が立候補するのか、20人の支持者を集められたのか」という表面的なことばかり報道しています。
米大統領選は世界政治を左右する闘いになり、日本の総裁選は永田町での町内会の争いです。異質なものへの寛容、多様性の容認はなく、大きな変化は期待できそうにありません。
編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2024年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。