昨シーズンよりギラヴァンツ北九州から加入したFW佐藤亮。昨季は加入初年度にも関わらず42試合すべてに出場し、6ゴール9アシストといずれもチームトップの数字を残して躍進に大きく貢献した。残念ながら今季はシーズン終盤にクラブから負傷が発表されるなどフル稼働とはならなかったが、それでも23試合で3ゴール1アシストと結果を残している。

シュート技術が極めて高く、カットインからやコースを突いたシュートなど前線でボールを持てばチームの中でも得点への期待感が高い選手の1人だ。今季の群馬はチームトップでもゴール数が佐藤と同じ「3」と得点力不足が浮き彫りになった。さらに同じく3ゴールで並ぶ選手のうち、FW川本梨誉やFW佐川洸介は他クラブから期限付き移籍中の選手であり、来季も群馬の一員として共に戦える保証は他の選手以上にないと言えよう。だからこそ、昨季チームに飛躍をもたらした重要な得点源の1人として手放せない選手2位とした。


川上エドオジョン智慧(徳島ヴォルティス所属時)写真:Getty Images

1位:川上エドオジョン智慧

昨シーズンより徳島ヴォルティスから完全移籍で群馬へ加入したMF川上エドオジョン智慧。昨季も27試合と多くの出場機会を得てチームの躍進に貢献したが、今季はさらに出番を増やし主力としての立ち位置を確立した。

周囲との連携を活かしながらサイドを突破し、質の高いクロスで決定機創出が可能。自身でも強烈なミドルシュートでゴールを奪うなど高い攻撃力を見せていた。また、両サイドでプレーが可能な点も魅力だ。今季の群馬は失点数の多さも苦戦の原因だが、何よりリーグワーストとなる得点の少なさが順位を上げられなかった大きな要因として挙げられる。川上が他クラブへ移籍するようなことがあれば、J3でもさらにチャンスメイクや得点力での苦しむことが予想されることから、手放せない選手1位とした。