天笠泰輝(左)佐藤亮(右)写真:Getty Images

昨2023シーズンは開幕から順調に勝ち点を積み上げ、夏の11戦無敗もあり一時はプレーオフ進出が見えるほどの躍進を果たしたザスパ群馬。最終順位は11位と1桁順位に届かなかったものの、確かな手ごたえを得た1年だったと言えよう。

下位からの脱却を果たしたことに加えDF中塩大貴やFW佐藤亮といった主力の大半がチームに残ったこともあり、さらなる飛躍を期待された中で迎えた2024シーズンだったが、開幕から6戦未勝利と苦しい立ち上がりとなった。その後も7連敗を含む15戦未勝利と調子が上がらず、途中就任3年目となっていた大槻毅監督の解任に踏み切るも大きな効果は得られないままシーズン終盤へ突入し第33節の時点でJ3降格が決まった。最終的にシーズンを通して挙げた白星が3つであることからも、いかに苦しいシーズンだったが窺える。

来季求められるのは当然のことながら1年でのJ2復帰だが、昨季降格を味わったツエーゲン金沢や2022シーズンに降格したいわてグルージャ盛岡の順位を見れば、再昇格への道がいかに険しいかがわかるだろう。そのため、群馬に一層の戦力アップが不可欠なことは間違いない。だが、降格となったことで戦力アップはおろか現行戦力の維持も容易ではない。

実際に昨季終了後は降格した大宮、金沢ともに主力選手の流出が起きており今冬の群馬でも同様の事象が起こらない保証はない。もちろん所属する選手がいずれも大事な戦力であることは間違いないが、ここでは特に来季に向けて手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)。


髙澤優也(大分トリニータ所属時)写真:Getty Images

5位:髙澤優也

2019シーズン27試合17ゴールという数字を残し、群馬のJ2昇格に大きく貢献したFW髙澤優也が今季5年ぶりにチームへ帰還した。昨年は怪我に苦しむシーズンとなったが、今季は開幕戦でいきなり群馬復帰後初ゴールをマークするなど復活を予感させる活躍を見せた。