「一体型トイレ」は故障した際の交換パーツがかなり高額になることも

「ジェットバス」は、泡の刺激が心地よく快適なバスライフを送ることができそうだが、住み始めて汚れが気になる人が少なくないという。

「浴槽の縁がかなり汚れやすいという話をよく聞きます。ジェットバスの配管は汚れがたまりやすい構造になっていることから、湯垢や輪染みが発生しやすくなり、浴槽にこびりついてしまうんです。これがまだ人造大理石の浴槽ならば汚れは落としやすいのですが、FRP浴槽(ガラス繊維強化プラスチック)のようにプラスチック製のものだと、こびりつきやすく少々厄介です。ジェットバスを作った方は10人中8人ぐらいの割合で『シャワーでいいや』となって結局、ジェットバスを使わなくなってしまいます。よほどのお風呂好きで毎日使わない人でないかぎり、ジェットバスはおすすめできませんね」(同)

 便器、便座、貯水タンクなどが一体となった「一体型トイレ」も人気だが、どういった部分が後悔するポイントになってくるのか。

「一体型トイレは、見栄えがよく人気のある設備ですが、一部のパーツが壊れてしまうと、まるごと買い替えたほうが手っ取り早いというケースが多いのです。一体型トイレの価格は、12万円から35万円ほどなのですが、壊れたパーツの費用は、ものによっては何十万円もすることも。そうなると、修理するよりも買い替えたほうがいいと考える人が少なくないのです。

 また便器と便座を自由に組み合わせることができる組み合わせトイレに比べ、節水効果もあるといわれていますが、実はそこまでの大差はありません。やはりリーズナブルで、故障時のことまで考えると、組み合わせトイレのほうが無難ではないでしょうか」(同)

 では最後に「廊下に窓」が避けたほうがいい理由について。

「日の光が入りやすくなってしまうので、室内の温度が上がってしまうのと、室外と室内で温度差が発生してしまい、結露しやすくなってしまうことが難点。また夜間は暗くなりやすく、トイレに行くときなどは注意が必要でしょう。ちなみに天井に窓を付けることも推奨はできません。結露はもちろん、雨のときは雨漏りの可能性もあるので、まわりのクロスが剥がれやすくなります。そして開閉式の天窓の数によって固定資産税も上がってしまうので、そういった意味でも窓を増やすことはおすすめできないです」(同)