■モーリス・ジェサップ
1955年に出版されたUFO研究家のモーリス・ジェサップの処女作『The Case for the UFO』は専門家の間でも物議を醸す内容で、UFOの動力源について詳細を研究したものであった。
ジェサップはUFOの推進力として「反重力」の概念を提唱したことで米海軍からマークされるようになったという。そして彼もまた政府の特定の部署によってスパイされているのではないかと懸念を深めたのである。それというのもジェサップは第二次世界大戦中に行われた米海軍の極秘実験である「フィラデルフィア実験」とUFOの関係を探究していたからだ。
1959年4月20日の夕方、フロリダ州マイアミの公園に駐車していた車の中から、ジェサップの遺体が見つかった。発見時、車のエンジンはまだ作動しており、排気管に取り付けられたホースが運転席側の窓から車内へと伸びており、死因は一酸化炭素中毒であった。
公園の男性職員が発見して警察に通報すると、警官はあっという間にやって来たという。事件は自殺として処理されたが、専門家の何人かはジェサップは自殺に“追い込まれた”のだとコメントしている。