厚生労働省は、国民年金の給付水準を引き上げる方針を発表しました。厚生年金保険料の一部を基礎年金に充当し、中長期的な財源を確保する計画です。この改革により、基礎年金の受給水準は現在の1.3倍になる見通しですが、厚生年金からの流用に対して多くの不満の声が上がっています。

参照:基礎年金の給付水準、3割底上げ 財源は厚生年金保険料(日経新聞)

この案は、近く厚生労働省の社会保障審議会で議論され、2025年の通常国会で年金改革関連法案として提出される予定です。一方で、厚生年金保険料を基礎年金に流用することで、厚生年金の給付額が減少する可能性が指摘されており、多くのサラリーマンから不満が噴出しています。

現在も厚生年金は国民年金の赤字補填に利用されていますが、今回のように公然と流用が議論されるのは初めてです。これを「財産権の侵害」とする意見もあります。