ペトレンコは、これがミラノスカラ座デビューだそうですが、カーテンコールの様子では、ブラボーの嵐でミラノの観客に大歓迎されていたようです。
ミラノスカラ座の指揮者の台は少し高くなっていて、客席からは首から上が見えるのですが、ペトレンコが指揮する様子、それによってオペラが生き生きと動き出すのがまじかに見えて、この上ない幸福でした。
最後の三重唱の後、元帥夫人が去っていくとき、自分の年齢のせいか、毎回気持ちを重ねてほろ苦い気持ちになります。しかし、最後の若い二人の二重唱の後、伯爵夫人の部屋の前で若者が嬉しそうに待っているという演出を今回初めて見ました。まだまだ現役の元帥夫人!を暗示させます。
散々な気持ちで向かった劇場でしたが、はるばる観に行った甲斐がありました。地獄から天国です。
終演後、ホテルに帰る途中、楽屋口前を通ったら、出待ちの観客が全員男性だったのに驚きました。ペトレンコのファンは男性が多いのでしょう。
ミラノのホテル今回はClerici Boutique Hotelに宿泊。ミラノスカラ座まで徒歩5分なので、夜遅い公演後も安心です。朝ご飯が美味しいです。イタリアのホテルの朝食には、甘いクロワッサンが定番、その他にケーキもあります。
ここ十年くらい、やはりミラノスカラ座に近い(徒歩7分くらい)、内装が素敵で、植物があるテラス付きのホテル、Antica Locanda dei Mercantiに泊まっていましたが、値段が最近とても高くなって、敬遠しています。
でも異国の地で顔を知っている人がいるのは心強いし、顔を覚えていてくれているというだけで、おもてなしを感じます。朝食も美味しかったですし、ゲストも礼儀正しい方が多かったです。
翌日は、ミラノ中央駅から列車で、フィレンツェ経由で、アッシジとローマに向かいました。