■全国に広く浸透したのは1960年代
公家の間で行われていたこうした儀式は、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉が、病気がちであった長男・徳松のため、11月15日に健康祈願をしたことで、庶民にも広がっていった。しかし、「七五三」という呼称が定着し、行事が日本各地に広く浸透したのは高度経済成長期に入った1960年代のことのようだ。
国立国会図書館のHPによると、もともと地方都市や農村では、3歳、5歳、7歳それぞれの祝いはあっても、その全部を祝う風習はないところが多かったという。様々な地域の風習が混ざり合って「七五三」という祝い方が生まれ、それが全国に普及して現在の形になったと考えられている。
晴れ着姿の子供を囲み、幸せそうな家族の姿に微笑ましい気持ちになるこの季節。行事としての形は違えど、いつの時代も子供たちの健やかな成長を願う大人たちの気持ちは変わらない。七五三は、子供たちによりよい未来を歩かせてあげられるよう、大人として何ができるのかを考える良い機会でもあるのかもしれない。
(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)
提供元・Sirabee
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