■「髪置」「袴着」「帯解」が七五三の原型?
七五三の始まりは、平安時代に遡る。当時は医療技術が発達していなかったため、現代と比べて成人の平均寿命も短く、原因も特定できずに風邪や虫歯でも命を落とすことがあったという。
成人する前の子供が亡くなることも多く、人々は自分たちの子供が健康で元気に育ってほしいという願いを強く抱きながら生きていた。
そんな中、宮廷貴族の行事として行われたのが、3歳の男女を祝う「髪置(かみおき)」、5歳の男の子を祝う「袴着(はかまぎ)」、7歳の女の子を祝う「帯解(おびとき)」だ。