■「発行時期」を聞いて驚き
今回話題となった図書券(正式名:全国共通図書券)の正体について、日本図書普及の担当者は「1986年(昭和61)年12月から、1998年(平成10年)7月の間に発行されていた500円券です」と、説明する。
多くの人が「今見ても素晴らしい!」と絶賛するイラストに関しては、「これ以前の図書券は洋風のデザインだったので、イメージを変えるため、和風のデザインを模索いたしました」「最終的に、平安時代の女流作家をモチーフにした絵を職人さんに描いてもらい、採用いたしました」との回答が得られた。
ちなみに、98年7月から2005年(平成17年)9月の期間は、同デザインにホログラムが入ったタイプの図書券が発行されており、アラサー世代にはこちらのモデルの方が、馴染み深いかもしれない。
気になる有効期限について、担当者は「過去に発行された図書券、および磁気式図書カードには有効期限は記載されていません。現在は図書カードNEXTに変わっていますが、旧タイプの図書券や磁気式図書カードも、まだご使用頂けます」と説明しており、依然として「現役」であることが明らかになった。
なお、現在発行している「図書カードNEXT」には有効期限が記載されているが、購入時点で「10年以上の期限」がある状態で販売しているそう。
こちらの事情に関しては、「将来的に技術環境などの変化により、カードの読み取り方式の変更などが必要となる場合も想定し、スムーズな移行ができるよう、有効期限を設けさせて頂きました」との回答が得られている。