■「20年ぶりに見た」と驚きの声

図書券の役割は「図書カード」へとバトンタッチされたが、30代半ばの記者にとっては同イラストの図書券こそ、最も思い出深い存在である。

やはり、同様の思いを抱くXユーザーが多かったようで、件のポストが投稿からわずか数日で8,000件近くものリポストを記録。

「懐かしい、今見ても趣がある絵ですよね」「私もこの世代でした!」「祖母からもらって、嬉しかった思い出」「20年ぶりくらいに見た…!」「懐かしすぎる、もうお目にかかれないと思ってた」「まだ使えるの知らなかった」など、驚きの声が多数寄せられていた。

ポスト投稿主・Hkさんに発見時の様子を尋ねたところ、こちらは家の掃除中に発見したもので、子供時代にもらった図書券だという。

ちょうど我が子に漫画を買ってあげようと考えていたHkさん。書店にて、恐る恐る「使えますかね…」と尋ねたところ、店員は「おっ!」「まだイケますよ」と、ノリノリで会計をしてくれたそう。

当時の心境について、Hkさんは「若い店員さんでしたが、やはり書店員さんは図書券についてしっかりご存知なのだなと思いました」と、振り返っている。

そこで今回は、懐かしの図書券の詳細と、その有効期限について、発行元の「日本図書普及」に詳しい話を聞いてみることに。取材の結果、驚きの事実が多数明らかになったのだ…。