国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の報告は、皇位継承における男子優先について他の国の事例も参考にしろといっている。それなら、ヨーロッパ諸国でもすべてすでに生まれている子については、新原則は適用していないのだから、愛子天皇はありえず、秋篠宮皇嗣殿下と悠仁さまの地位には影響しないということはすでに書いたが、あらためてYahoo!ニュースに転載された。

ひとこと言いたい方はヤフコメでどうぞなのだが、ヨーロッパ諸国の例を参照しても愛子天皇にはならないという点より、国連がけしからんとか、そんなことはないという入り口の議論のコメントが多いのは残念だ。

愛子内親王と悠仁親王 宮内庁HPより

この問題について、私は君主の継承原則は、できるだけ変更しない方がいいという立場だ。つまり、世襲君主制の正統性というものは、前例を踏襲していることにあるのだから、それは絶対ではないが、変更したら権威はひどく落ちるし、対立も生まれる。

だから、変更するとしても、できるだけ従来原則を貫徹しようという努力をしたうえでなければ内戦や制度の危機をもたらすというのが歴史の教えるところだ。

一方、継承者がいなくなるのは何より困るから、女性や女系の継承も道を閉ざすべきではないとは思うから、私は頑迷な男系はない。悠仁さまに男子がなかったときのことも考えて、旧宮家の復帰と女系継承とどちらも用意して、そのときの世代にまかすべきだと思う。