「えーっ!何でこんなに高いの?」

と経済評論家の私が悲鳴を上げたのは、クリスマス休暇でやってきたワイキキのファミレスの支払いの時でした。噂に聞くアメリカのインフレですが、ハワイに来てみたら本当に高かった。先にお値段を紹介すると家族ふたりで食べたとてもシンプルな朝食代金が合計で4,660円! 今回はなんでそんなことになるのか、海外旅行と円安のメカニズムの話をしたいと思います。

■ハワイの朝はブレックファーストで始まる

この日、早朝に到着したハワイでホテルにチェックインできるまでの間、まずは朝食でも楽しもうとIHOPという、日本で言えばデニーズのようなファミレスでハワイらしいブレックファーストを取ろうと思ったのです。

一応、経済評論家なのでアメリカではインフレがひどいという知識は持っています。丸亀製麺で支払いがひとり2,000円だったとかそんな話はたくさん耳にするので、「せいぜい気をつけなきゃな」と警戒しながらヤシの木が並ぶ通りが見晴らせる席についてメニューを見ました。

日本で同じようなシチュエーションでデニーズにて朝食をしたらひとり660円です。サラダと目玉焼き、ベーコンにパンケーキをつけて、ドリンクバーを注文できるセットメニューがその価格です。ハワイでも周囲の人を見渡すとだいたいそんな食事を食べています。