まず、立憲の党首選ですが、現状、3名の候補に絞られているようです。現職の泉健太氏、前職の枝野幸男氏、そして元総理の野田佳彦氏です。8月24,25日の毎日新聞の調査で立憲支持層の支持率は枝野氏37%、野田氏32%、泉氏6%なのでほぼ、枝野、野田両名に絞られているとみています。これは2か月ぐらい前の本ブログで野田-枝野の戦いになるのでは、との予想と一致です。泉氏は新味がない、功績も主張も限定的で再選はないと考えています。
それより更に1-2か月前のブログで枝野氏の返り咲きがあり得ると申し上げたのですが、その時は野田氏の登板を想定していませんでした。直近の流れからして野田氏は大いにあり得る、いや、むしろ野田氏が最終的に党首になるような気がしています。とすれば、これは自民党にとっては極めて厄介な事態になると踏んでいます。
なぜなら民主党時代の3人の首相の中で野田氏だけはまともだったこと、安倍元首相が認める政治家としての好敵手であり、ライバルでもあり、印象的なカウンターパートであったことを考えると自民の約11名の候補者を含め「近い将来の首相は誰が良いか」と国民に問えば案外、いい位置につける候補者ではないかとみています。
衆議院の解散総選挙はあるか、と聞かれればハネムーン期間の100日を考えると今年はないのですが、2025年の早い時期に次期首相は解散総選挙をやらざるを得ない状況に追い込まれるでしょう。国民の信任、及び仮に「野田人気」が盛り上がれば解散して決着をつけるというプロセスは避けて通れないからです。まさに「野田リベンジ」ということになります。
自民党は野田佳彦氏に勝てる人材を自民党総裁選で選べるか、ここまで考える必要があります。その間にアメリカ大統領選もあります。こちらも正直誰が大統領になるかふたを開けてみるまで分かりません。が、衆議院選挙で外交は主題にならないので、国政をいかにぐいぐい引っ張れるか、これにかかるのです。11名の候補者にこのような人物はいますかねぇ?なかなかの難問です。