メディアは10名を超える自民党総裁選候補者の行方に振り回されていますが、こればかりはふたを開けてみないとどうにもわからない、そんな気がしています。それぞれの御贔屓の政治家を押したいのか、インフルエンサーがあぁでもない、こうでもないといろいろ書き立てますが、一種のファン投票的な話で冷静に中立的にとらえたものはあまりありません。
それと各候補者が次々と推薦人20名をクリアしつつありますが、これは自民党がすっかり割れていることを対外的に公表しているようなものだと思います。私を含め多くの方は11名出馬の意向を示していても実際に推薦人の枠を考えれば最終的に5-6名になるのでは、と思っていましたが、現状それより若干多めで展開しそうです。それだけ票が割れるということですが、党員党友の票が読みにくく、案外、保守的な展開になるとみています。
ところで話題になっているThe Matchという自民党総裁選のポスターと動画ですが、批判的な意見も多いようです。私は一目見た時、残念なものを作ったな、と思い、これがAIを利用して作ったと聞いた時、「そうか、AIはやっぱり過去を踏襲するしかできないのだな。今の自民党が変われないことを象徴しているような作品だ」と勝手に納得しておりました。
何が残念かいえばポスターのトーンが過去の栄光にぶら下がっていること、様々な不正や疑惑に対する反省がデザインに全く取り入れられていないこと、そして最大の欠陥は「なんで全員年配の男なんだ!」という点です。過去首相をやった人の顔写真が任期に応じて大きさを変えているという手法を使っているために極めて偏りのある現代社会にマッチしないものができた、これを平井卓也広報本部長が素晴らしいものができた、と自画自賛している点でやっぱり自民党は過去の産物ではないか、という気がしてしまうのです。
さて、タイトルの「選挙は自民総裁選だけじゃないぞー」は2つの選挙を指しています。1つは自民総裁選の数日前に行われる立憲民主党の党首選、もう1つは来年の早い時期に行われると勝手に予想している衆議院選挙であります。