ーーー「次世代のアイドル」は具体的な構想があるのですか?
萌江:「さばドル」や「たこドル」など、いろんな海産物をテーマにしたアイドルのグループを作りたいなと思っています。
まだ直接募集をかけてはいないのですが、学校などを訪問するとアイドルやタレントになりたいと夢を抱いている子に会います。そのなかには「どうすればいいか分からない」、「なりたいなら上京するしかない」と考える子も多いです。
ただ、私自身は地元で活動の幅を広げることができたし、地元にいたからこそ叶えられた夢がある。地元に根付いて活動する1つのかたちを示して、教えられたらいいなと思います。
ーーー「夢を叶えた」と感じた瞬間にはどのようなものがありますか?
萌江:例えば、2022年にアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」をプロデュースしたお笑い芸人の明石家さんまが石巻に来られた際、トークショーのMCをさせてもらいました。
その時に「さんまさんを回す」という東京でもできない経験をし、これは地元で活動していたからこそだと感じました。東京でしか会えないような人とお仕事ができるというのは素晴らしい経験です。
ーーー芸能事務所社長としての今後の展望を教えてください。
萌江:石巻には芸能事務所がないので、地方でも頑張りたいと考えている子たちの進む道の先にいれたらいいなと思います。石巻から、私のようなアイドルをたくさん作っていきたいです。
インタビュイープロフィール
萌江
1994年、ほやの名産地である宮城県石巻市に生まれる。
2017年、大学卒業と同時にほやをテーマにした楽曲「ほやのマーチ」をリリース。その後、「ほやドル」としての活動を始める。
現在はライブでのパフォーマンスやテレビ、ラジオへの出演などを通してほやをPRしている。失恋ソングを歌う「直球怨念型シンガーソングライター」の顔も持つ。
2023年12月には芸能事務所「株式会社ほやいろ」を設立し、タレント発掘やほやの消費拡大に向けた事業を手がけている。