俳優、モデル、歌手、アイドル、芸人……。「芸能活動」と呼ばれる仕事のジャンルは幅広いですが、いずれも成功するのは簡単なことではありません。

そんななか、地域に根差した活動を続け絶対的な地位を確立したアイドル兼シンガーソングライターが、宮城県石巻市にいます。宮城県が生産量日本一を誇る特産品「ほや」のアイドル、「ほやドル」を名乗る萌江さんです。

芸能界を志した10代の頃は上京を考えたという萌江さん。しかし、最終的に地元に残ることを決断し、2017年から「ほやドル」としての活動を始めました。

今やテレビやラジオ、イベントに引っ張りだこの萌江さんは、「東京も地方も関係なく、続けないと結果は出ない。続けるためには『好き』という気持ちが一番」と話します。

前編では「ほやドル」になった経緯や地方での芸能活動の苦労、醍醐味など、インタビューで詳しくお話を聞きました。

後編となる本記事では、昨年末に設立した芸能事務所「株式会社ほやいろ」の事業内容や今後の展望についてお聞きしています。

ほやの商品開発も手がける”異色”の芸能事務所

ーーー芸能事務所「株式会社ほやいろ」を設立した経緯を教えてください。

萌江:これまで事務所にはなかなか所属することができず、ずっとフリーで活動してきました。それならいっそのこと、自分で事務所を作ってしまおうということで設立しました。

事務所に所属したい思いもあったのですが、宮城にはモデル事務所や音楽事務所など、それぞれに特化した事務所しかなく、マルチに活動できる事務所とめぐり会えなかったので断念しました。

ーーーどんな事業内容なのでしょうか?

萌江:今のところは私1人の所属事務所ですが、今後、第2、第3のタレントを育てていきたいと思っています。

また、ほやの消費拡大に向けた事業にも取り組んでいます。10月末には「ほやポップコーン」と「ほや燻製ナッツ」を発売しました。