「私たちが実施した迅速なアプローチはわずか5日間の治療セッションで、うつ病の症状を軽減できることを示しました。
これは自殺念慮を抱いている人など、重度で緊急の治療を必要とするうつ病患者にとって有用な可能性があります」
加えて、rTMS治療のもう一つの利点は将来的に自宅治療が可能になると期待できることです。
これにより継続的な通院治療を回避し、家にいながらうつ病を改善できることが期待されています。
今回の加速型rTMS治療が世界的に普及すれば、通院の煩わしさなどの負担を削減を実現し、個々の患者に合った治療プロセスが可能になるでしょう。
全ての画像を見る
参考文献
Magnetic field applied to both sides of brain shows rapid improvement for depression
https://www.cam.ac.uk/research/news/magnetic-field-applied-to-both-sides-of-brain-shows-rapid-improvement-for-depression
元論文
A novel dual-site OFC-dlPFC accelerated repetitive transcranial magnetic stimulation for depression: a pilot randomized controlled study
https://doi.org/10.1017/S0033291724002289
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部