■ウクライナの関与は?

ウクライナの大統領顧問であるミハイロ・ポドヤク氏も、「違法なものは全て破壊し、盗まれたものは全てウクライナに戻さなければならない」とツイートしているが、ウクライナによる火災の責任は主張しなかった。

一方、クリミア当局者はこの爆発を、「ウクライナの破壊者が、ついにクリミアの橋に血まみれの手を伸ばすことに成功した」せいだと非難しており、ウクライナの関与を示唆している。

■クリミア半島における両国の関係

そもそも、クリミア半島を巡るロシアとウクライナの関係は、どのようなものなのだろうか。

ウクライナ南部に位置するクリミア半島は、ソ連の時代には、ソ連の統治下にあった。第二次世界大戦後の1954年、クリミア半島はウクライナの管轄に移り、ソ連の崩壊後もロシアはウクライナのクリミア半島領有を認めていた。