見学会のクライマックスは外へ。こちらは後で帰りに撮ったものですが安倍川の支流・中河内川。ガイアフローのウィスキーは南アルプスに端を発して流れるこの川の伏流水を井戸からくみ上げて使っています。軟水が主流の日本の水の中では硬度が高めでウィスキーの味に重厚感が増すといいます。
最後に案内されたのは貯蔵庫。樽の種類は、バーボンウイスキーの熟成に一度使われた古樽が多く使われます。3年以上寝かせてようやくガイアフローウィスキーは完成品となります。
ガイアフローでは蒸留や加熱の仕方の異なるウィスキーをの中から好みの樽を選んで樽ごと購入する「プライベートカスク」という制度があります。
樽オーナーになって自分だけの好みのウィスキーを作ることも可能。なお、気になるお値段ですが、英国産大麦使用の50リットル樽で378,000円(税別)、180リットル樽で1,830,000円(税別)だそうです(2024年11月現在)。
見学会が終わり、いよいよ試飲タイムとなりました。帰りのバスが来るまで1時間、ガイアフローウィスキーを堪能することができます。商品によってお値段は1杯200円から1000円ほどです。
試飲ではロックやソーダ割といった飲み方はできず、中河内川の伏流水をくみ上げた水で水割りのみ楽しめます。試しに原酒を口に含んでみましたが高いものでアルコール度数は60°超。喉が焼けそうでした。
先ほど見学したポットスティルを眺めながら、プライベートカスク用の商品や薪直火で蒸留したウィスキーなど3杯をいただきました。スモーキーさの中にどこかフルーティーな味わい。鼻に心地よい香りが抜けていきます。
バスの時間が近づいたのでほろ酔い気分で建物の外に出ます。帰りのバスは路線が異なり「奥の原上」というバス停。建物の目の前にありました。
静岡発のオリジナルウィスキー、ガイアフロー。これから知名度をもっともっと上げてもらって日本中、いや世界中にその名を轟かせてもらいたいと思いました。