人間は両方の鼻の穴で同時に呼吸することはできない

皆さんは意識して鼻で呼吸をしたことはありますか?そのとき、両方の鼻の穴から同時に息を吸ったり出したりすることはできているでしょうか?実は人間の体の仕組みで両方同時に呼吸することはできなくなっています。

人間の鼻の穴は2時間から3時間の周期で左右の穴を交互に閉じたり開いたりして呼吸をしています。この仕組みは「ネーザルサイクル」と呼ばれ、生理的な現象とされています。なぜこのような仕組みになっているか、完全にはわかっていませんが、おそらく右の穴は左の脳と、左の穴は右の脳とつながっていて、片方の穴が呼吸することで片方の脳が働いている間に、もう片方の脳を休ませているのではないかと考えられています。

鼻で呼吸しているときにもう片方の鼻が詰まってると感じている人がいたら、それは正常なことなので気にする必要はありません。しかし、どれだけ時間が経っても、もう片方の穴で呼吸ができない場合は、耳鼻科で検査してもらってください。

日本で初めて夏みかんの皮を使ってマーマレードを作ったのは、福沢諭吉

「天は人の上に人を造らず」の言葉でおなじみの明治の思想家・福沢諭吉。彼の業績は慶應義塾大学を開くといった教育だけにとどまらず、生活に関わるさまざまなことも残しているようで、そのひとつに、日本で初めて夏みかんのマーマレードを作ったというものがあります。

1893年、明治26年、福沢諭吉は、現在の山口県に位置する萩藩の知り合いから、名産品である夏みかんが送られてきたそうです。その夏みかんを美味しく食べた諭吉でしたが、残った皮を何か有効利用できないかと考えていたところ、当時西洋から輸入されていたオレンジのマーマレードを見て、それを参考に夏みかんのマーマレードを自作しました。後に諭吉はこの製造方法や味の感想などを彼の親友である萩出身の医師・松岡勇記(まつおか・ゆうき)にあてた手紙に書いています。

当時、このマーマレードは「マルマレット」と呼ばれていたそうで、現在萩市のあるお店ではその福沢諭吉が作ったマルマレットを参考に、夏みかんとグラニュー糖だけで作った「萩マルマレット」なる商品を販売しているそうです。もし萩市に訪れることがあれば、購入してみてはいかがでしょうか?