悪夢が危険な理由

 スウォンジー大学の悪夢専門家マーク・ブラグローブ教授は、悪夢が健康に影響を及ぼす2つの主要なケースを指摘している。

 1つは悪夢による睡眠不足で、これは肥満や2型糖尿病、心臓発作などのリスクを高める可能性がある。特にPTSD患者では、睡眠不足がうつ病や不安、自殺のリスクを高めることが懸念される。

 2つ目は悪夢によるストレスの増加だ。2~6%の人が頻繁な悪夢に悩まされており、悪夢への恐怖から不眠になったり、現実との区別が曖昧になったりする人もいる。

 ブラグローブ教授は、悪夢がさらなるストレスを生む悪循環に陥る可能性を警告しており、特に悪夢への苦痛レベルが高い人では深刻な健康問題につながる可能性があるという。