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クラウンにだってあった!乗用車そのままな原始的ピックアップトラック
「ジープ」のようにタフでスパルタンさまで求めなかった原始的RV
クラウンにだってあった!乗用車そのままな原始的ピックアップトラック
2024年現在では、多様化するユーザーの「これを日本でも売ってくれれば!」の声に応え、トヨタ ハイラックスや三菱 トライトンが根強い需要に支えられているピックアップトラックですが、これも昔はライトバンと並ぶファミリーカーだった時代があります。
もちろんシングルキャブではせいぜいベンコラ(ベンチシート・コラムシフト)の3人乗りですが、ダブルキャブなら2列シートで6人乗れますから、立派にセダンの代用となります。
おかげで、各社とも商用の貨客兼用車というには華々しい若者をフル乗車させたり、女性も積極的に登場させたカタログで「乗用車として使っても便利ですよ!」とアピールしており、オフロードイメージがないことを除けば現在のスポーツピックアップに近いかも?
3代目クラウンまで設定されたダブルキャブピック(1967年発売)になると、キャビン後方の荷台や幌を目立たないようにしてセダンに近い外見ですが、さすがに「ライトバンの方が乗用車チックで荷物も濡れないし」というわけか、セダン型ピックアップは廃れます。
乗用車タイプのピックアップトラックは、アメリカのシボレー エルカミーノなどに影響を受けたと言えそうですが、さすがに本家のように大排気量V8エンジンにスポーツキャブの「スポーツピック」需要までは日本になかったようです。
おかげで日本ではむしろ、1970年代に入ってこれもアメリカから逆輸入の流行ですが、小型オフローダー的なスポーツトラック路線が長らく人気を得ることになります。
「ジープ」のようにタフでスパルタンさまで求めなかった原始的RV
このように、1960年代までも「後の世で言えばRVに相当し、旧車カスタムでもレトロRV的に仕上げられることの多い」原始的な国産RVですが、「レクリエーショナル・ビハイクル」的なレジャー需要がまだなく、単に補助的なファミリーカー需要だったのが特徴。
または、アメリカやヨーロッパの影響を受けて、日本でもそのようなモデルの需要を探る目的があったかもしれませんが、1970年代もメーカーからの提案は変わらぬものの、日本独自の展開を見せていき…それもまだちょっと早かった、という話はまた次回。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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