■嗅覚は記憶とリンクする唯一の五感
ではなぜ、匂いと記憶は密接な繋がりがあるのだろうか。
人間の五感のうち、視覚、聴覚、触覚、味覚は、脳の視床を通り、理性や知性を司る大脳新皮質へと送られるが、嗅覚による刺激は本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接送られる。
この大脳辺縁系の嗅覚野は海馬と呼ばれる記憶を司る部分と非常に近い場所にあることから、香りの刺激が嗅覚野に入った瞬間に、情緒を伴った記憶が呼び起こされるというわけだ。視覚、聴覚、味覚、触覚は大脳辺縁系には送られないため、嗅覚は記憶とリンクする唯一の五感といえる。
この嗅覚の特性を利用して、痴呆症の方の記憶を呼び起こしたり、暗記をする際に特定の香りを嗅ぎ、試験本番にその香りを身にまとっておくことで暗記した内容を思い出したり、といった効果も期待できるようだ。
(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)
提供元・Sirabee
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