新規事業制度 2年目:制度を文化として根付かせるために
インタビュアー(船越)
それはすごい話ですね!!
初年度から盛り上がりを見せていたんですね。
その上で、2年目からは体制も変わりまた新しいmokuMOKUが始まったとお聞きしました。
どのようなチャレンジをされてきたのでしょうか?
(桐畑)
「miniMOKU」という取り組みを始めました。miniMOKUは、mokuMOKUへ応募するかどうか悩んでいたり、応募まではしないけどアイデアを誰かに聞いてほしい、というようなニーズに応えるための取り組みです。誰かの頭の中にある小さな事業やアイデアを簡単に発表できる仕組みとしてスタートさせました。
1年目の盛り上がりをそのまま踏襲しようと思っていたのですが、思った以上に苦戦したんですよ。ただ、miniMOKUなどの取り組みによりアイデアのタネを生み出す仕組みがあったことにより次年度以降に繋ぐ基盤ができたと思います。
ただ全体的には苦戦してました。笑
インタビュアー(船越)
苦戦もあった2年目が最後の一言で伝わりますね。
ただ、miniMOKUは、先を見据えての取り組みがうまくいった事例ですね!
運営や他の観点ではいかがでしょうか?
(桐畑)
そうですね!
前年から体制変更があって、みんなでなんとか頑張ろう!という雰囲気になってました!!
それこそ運営は「全員野球」でしたね!
(ラドクリフ)
確かにそうでした。TECHFUNDも体制の変化や課題感の変化に伴い、支援スタイルを変えてましたね。先ほど話に出ていたminiMOKUも機能していたので、いかにこの源泉を活用していけるのか、という観点で運営事務局の皆さんと話していたのを覚えてます!
(桐畑)
そうでした!笑
前年より応募総数は若干減ったので、事務局としても支援のあり方も量より質に転化させて行きました。
(ラドクリフ)
「新規事業制度内での各チームへの支援のあり方を途中で変化させていく」というのは、簡単なようで難しいことですよね。それでも運営事務局の方々の努力によって、変わっていきましたよね。また各起案者の仮説検証支援を行う当社のPoCサポートメンバーの支援もあり、一緒にDemo Dayまで走りきれたと思います。その結果、2年目のアイデアからは2件の事業化承認が生まれましたね!
(桐畑)
1年目でうまくいかなった応募メンバーにも、長期的に運営事務局がリレーションをとっていたことで、mokuMOKU2年目にも応募してくれたという事例も生まれましたね。
(ラドクリフ)
そうでしたね。この「1年目に落選した人が、熱量を持ち続けて2年目にも起案してくださること」は、新規事業制度を単発で終わらせずに社内に文化として定着させていく上では、とても大事なことだと私は思っています。これって1年後を見据えて落選者にもフォローし続けるカスタマーサクセス的な思想で、実行するのは大変なんですが、このあたりに向き合った事務局の方々の成果だと思います!
インタビュアー(船越)
翌年度に繋げていくことをしっかりフォローできていましたね!
(ラドクリフ)
あと、個人的に印象的だったのは「劇団mokuMOKU」というワードが生まれていたことです!笑
1年目同様にDemo DayはヒーローショーをやってるシアターGロッソという劇場を使うわけですが、「mokuMOKU事務局や社内起業家はこの舞台を盛り上げる劇団員なんだ」というコンセプトで皆さんが一致団結してたのがめちゃくちゃ面白くて。
プロセスも含めて全体をエンターテインメントに仕上げる力と巻き込み力は凄まじくて、まさにドームさんの特徴が出ていたと思います!
(安間室長)
それはもう東京ドームの社風ですね!
当社ってエンタメ企業なんで、エンターテインメントって人の嗜好だったりするので、人の考えを否定するとかっていうのはないかもしれません。
だからこそ、人の発表やアイデアを聞いて一緒に盛り上がってくれる文化があるように思います。