日産の場合、私がカナダで見る限り、ほとんど存在感が無くなり、車の種類すら思い浮かばないのです。ラインアップがSUVの内燃機関のみでHVのオプションがないのはあまりにも厳しいと思います。「値引きの日産」と言われますが、消費者が入り口でEVか、内燃機関か、HVかという大前提の選択をするのでその時点で候補から振り落とされているのです。挙句の果てに私が14年も乗っているGTRにいまだに若者がスマホを向け、「ナイス!」と笑いかけるのにどういう顔をして良いか悩んでしまいます。1999年の二の舞にならなければよいのですが。

2025年、選挙は続く…

私の携帯に世論調査会社からメッセージ。「連邦議会が選挙をするとすればあなたはどの政党に投票しますか?」と。選挙権がない私にもこんなアンケートが来るのかと思いながら信用できる調査機関だったので回答しました。カナダの現与党、自由党の不人気ぶりはすさまじく、トルドー氏がなぜ、そこまでして首相に居座りたいのか、本当に「不思議ちゃん」なのですが、一部政党による与党協力体制が崩壊しているので25年秋の任期満了までは持たないとみています。選挙をすればほぼ100%政権交代で保守系に変わるはずです。

ドイツのシュルツ政権も連立が崩壊しました。3党連立で協力相手から出していた財務長官をクビにしたことで総選挙は間違いない状況にあります。シュルツ政権も不人気で頭を抱えていましたので予断を許さない状態になると思います。方や、日本も面白いことになりそうです。石破氏が首相に指名されそうですが、その後の議会運営は案件ごとの勝負になります。つまり今までは自民党は数の理論で無理な議案でも通せたのです。今後はそうはいきません。ということは政策が停滞することも視野に入れる必要があるし、石破氏が短命なら25年は参議院選に留まらないかもしれません。

最近思うことは人々の要求度が非常に高いことです。そしてその圧力があらゆるところに見えるのです。政治家稼業とは人の上に立ち、「センセー!」と言われ黒塗りの車を乗り回していたのも今は昔、そのうち「あんた」と言われるかもしれません。理由は情報化、そして民主化の発展形において多数決の原理からマイノリティの権利を重視するようになったことにあります。今時51人の意見を採用し、49人には我慢してもらう、なんて言ったら叱られます。ということはモノが決められないということ。よって政治に国民は不満を持ち続け、「あんたさぁ」とストレス発散の対象になるのであります。