地理的にライバルでもある鳥栖にいたことも関係しているだろうが、紳士然とした長谷部監督から、ユース選手にまで暴力を振るっていた“暴君”が監督に就任することへのアレルギーが表面化しているのが現状だ。このまま金氏の監督就任を強行すれば、さらなる反発を招くのは必至だ。フロントは今、難しい選択に迫られている。
サガン鳥栖:木谷公亮監督
評価:★☆☆☆☆/続投可能性:0%
今季最速でJ2降格が決まってしまったサガン鳥栖。3シーズン目に突入した川井健太監督は攻撃的サッカーを志向したが、J1最低の64失点(35節終了時点)に苦しみ、中盤からは降格圏に沈み解任。後任にはテクニカルダイレクターを務めていた木谷公亮監督が就任したが、降格回避はならなかった。
しかし、降格決定直後のホーム(駅前不動産スタジアム)での町田ゼルビア戦(11月3日2-1)では意地を見せ、13試合ぶりの勝利を挙げただけではなく、これが木谷監督体制初勝利だった。
次期監督には、前セレッソ大阪の小菊昭雄監督の就任が内定している。J2に降格することで大幅な戦力減が予想されるが、アルバイトから叩き上げでC大阪の監督にまで上り詰めた小菊監督の腕の見せ所でもある。