評価:★★★☆☆/続投可能性:80%

京都サンガJ2時代の2021シーズンに監督に就任した曹貴裁監督。1年目で2位となり、1年でのJ1復帰を成し遂げ、2022、2023と残留。今2024シーズンも限られた戦力の中、一時は降格圏に落ち込みながらも夏場以降に盛り返し、J1残留を決定的にしている。

曹監督自身は京都OBではないものの、京都出身で府立洛北高校を卒業している上、引退後は監督業を目指すためドイツのケルン体育大学に留学した研究熱心な指導者だ。

続投となれば、来季5年目を迎えることになり、クラブ最長記録を更新することになる。湘南ベルマーレ監督時代(2012-19)にもクラブ最長記録を更新したものの、パワハラ行為によってS級ライセンス停止処分を受け監督の座を追われた過去がある。しかし、その手腕には一定の評価がなされていた。湘南にクラブ初のタイトル(2018ルヴァン杯)をもたらしたように、京都でも2002年天皇杯以来のタイトル奪取が期待される。


ダニエル・ポヤトス監督 写真:Getty Images

ガンバ大阪:ダニエル・ポヤトス監督

評価:★★★★☆/続投可能性:70%

ガンバ大阪は、2023シーズンにクラブ初のスペイン人指揮官として、徳島ヴォルティス(2021-22)からダニエル・ポヤトス監督を招聘したものの、16位とギリギリの残留に終わり、その手腕に疑問の声が上がったがフロントは続投を決めた。

その期待に応えるように、今季まずまずの序盤戦を戦い、一時はACL出場圏内に顔を出すなど、昨年の汚名をそそいでみせたポヤトス監督。レアル・マドリードやエスパニョールの下部組織を指導した経験を生かし、生きのいい若手を抜擢する手腕も発揮し、伸びしろの期待できるチームに変貌を遂げた。

続投となれば、こうした若手の才能が一気に開花し、優勝争いするポテンシャルを持っているG大阪。スペイン人らしく“キレイなサッカーをし過ぎる”きらいがあるものの、それで勝利を重ねていけば、カウンター型のチームが上位を形成する現在のJ1において一石を投じることにも繋がる。

小菊昭雄監督 写真:Getty Images

セレッソ大阪:小菊昭雄監督