では、ビジネスマン出身のトランプ大統領を分析する上で、要となる見方はどこか?

国際政治学者の三浦瑠麗氏は、第一次トランプ政権誕生のおり、以下のように分析している。

トランプ現象とは、その本質において、保守的なレトリックで中道の経済政策を語ることなのです。それによって、伝統的な共和党支持層を取り込みつつ、新しい有権者の獲得に成功したわけです。辻褄が合わないところも、一貫性がないところもあるけれど、保守的なのはレトリックであって政策ではありません。エリートのほとんどは、この点をいまだに理解していません。トランプ氏について、移民排斥、女性蔑視、イスラム恐怖症、マイノリティー軽視などの過激発言が注目されてきましたが、トランプ氏は同時に、高齢者福祉は不可侵であり、公共事業の大盤振る舞い、一部の投資所得への増税を公約しています。これは、「小さな政府」が金科玉条の従来型の共和党候補から出てきません。トランプ現象を、白人貧困層の不満の捌け口に過ぎないと切り捨ててきたエリートは、この点は見誤っているのです。事実、トランプは白人中上位層からも幅広い支持を得ています。

トランプ大統領誕生

この指摘は実に的確だと思う。

以後、

・第二次トランプ政権に足りないもの

続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。