一方、アニメ商品系ですとフィギュアは売れ行きが止まった感じがします。もともと価格が高いのですが、こちらではちょっとしたものでも1万円以上する価格帯になると好きな人以外は手が出ないという感じでした。
一方、変わったところではアニメの小物としてしばしば登場するアニメ用日本刀の専門店が4つ出店していました。これは過去なかったと思います。たまたま私どもの隣もその刀屋で様子をうかがっていましたが、一本7000円から1万円前後ですが、それなりに引き合いはありました。ただいつまでこの人気が続くのか私には想像の域を超えています。
アメコミ(アメリカンコミック)ではなく、ジャパンアニメのイベントなのに日本の会社の出店は私どもともう一つ着物をやっているところだけです。なんで他に出店者がいないのかと思うでしょう。例えばロスで行われる世界的規模のアニメエキスポですと日本の書店から出版社やグッズ販売会社まで参戦し、日本からも関係者が市場調査に来るぐらいです。
ではなぜバンクーバーには来ないのでしょうか?もともと日本企業は市場規模がカナダの10倍あるアメリカを目指し、市場トレンドの反応度も高い点を重視しています。もう一つは出店者は前年参加した出店者が優先となっており、新規参入の壁があるのです。
その仕組みとは2日目の午後7時から翌年分の参加申し込みが出店者に限りできます。長蛇の列に並び、翌年の出店料を前払いしてブースを確保します。もしも新規枠があれば抽選で選ばれるという仕組みです。なので日本の大会社や有名会社でも参入しにくいのです。
ではお前のところは今年はどうだったのか、と言われるとジャンルを女子/BL系、男性向けおよび一般ジャンルの3つのカテゴリーで売り場を仕分け、客がわかりやすく購入っできるようにしています。我々は男性向けはディープなオタク系の画集が強みで「こんなのカナダで絶対に手に入らない」どころか日本ではジュンク堂と同じぐらいのオタク度商品が並びます。また同人誌は別にして一般書籍を扱うのはカナダでは私どもだけですので毎年、開場と共にダッシュしてくる客も多いのです。