かつて、インドシナ半島最高峰のファンシーパン山の影に隠れたために、近代までその存在が知られていなかったベトナム北部高原の町サパは、この数年でベトナム国内の観光客向けに町の中心部が発展しています。今回は町の中心部とその周辺に近い見どころを紹介していきます。
サパの魅力1. サパ中心部の近く気軽に山岳少数民族に会えるカットカット村
サパの周辺は山岳少数民族が暮らしていることで有名ですが、多くの村は車で移動しないといけないほど遠くにあります。そんな中、少数民族黒モン族の生活を公開しているカットカット村は、町の中心部の真下にあるため、歩いても行くことができます。
町の中心部から見て南西にある村は中心部からの下り道を歩いていけばたどりつけます。村の入り口から谷までの間は観光地として多くの観光客でにぎわっていました。また村の入り口の手前にはレストランがあり、食事もできます。
カットカット村は観光客用の村なので、入村料が必要です。料金は2023年の時点で15万ドン(800円相当)です。チケットを購入してから村の中に入りました。
カットカット村は基本的に坂の村で、ずっと下っていくことになります。両側には土産物屋があり、現地の人たちが村で作った服や食べ物などが売られています。
気になるものがあるためついつい視線が土産物のほうに行きますが、石段の階段になっているので足元を注意しながら歩いていきましょう。
サパの魅力2. カットカット村の最深部にある滝
カットカット村は谷底まで続き、お店がありますが、一番下谷底まで来ると、川が流れていて休憩できるスペースになっています。主にベトナム国内の観光客がレンタルの民族衣装を着ながら記念撮影をしてる姿が印象的でした。
谷の川の周囲には、いくつもの大きな滝があり、激しく音を鳴らせて水が落下している様子が見られます。
昼間は気温が高く坂道を歩いている時も汗ばみましたが、谷底にある大きな滝が流れ落ちる様子を眺めていると、マイナスイオンが発せられいるためか心地よく、と同時に霧状の水がミストのように体を覆ってくるので涼しくなりました。
谷底の河原にはお店もあり食事もできるようになっています。村に入る前に食事を済ませたので入ることはありませんでしたが、午前中に村に来て谷底の川を眺めながら食事を楽しむことができます。
観光客が集まるエリアから少し離れたところ、東のほうに歩くと田園地帯が広がっていました。さらに大きな水車をいくつか見る事ができます。
ここまで来る観光客はまばらでしたので、穴場と言えるスポット。観光地とは違う素朴な山岳少数民族の風景が見られました。
なお、村の入り口坂の上まで上がる方法としてバイクがあります、ひとり10万ドンで坂の上まで上がれます。