それは、外骨格を装着するには、他人の助けが必要だということです。
患者は、外骨格を装着できればひとりで歩くことができますが、そもそも装着する時に、誰かに助けてもらわなければいけなかったのです。
しかし、研究チームは諦めませんでした。
最近、この問題を解決した、患者ひとりで装着できる次世代外骨格「WalkON Suit F1」の発売に至ったのです。
この外骨格ロボットでは、後ろ向きに座る方式ではなく、前向きにドッキングする方式が採用されているため、患者は車椅子から降りてロボットに乗り込む必要がありません。
またロボット自体が装着をサポートするため、途中で誰か人間の助けを借りる必要もありません。
このように、患者ひとりでの装着が可能になったのは、この外骨格ロボットが優れたバランス機能を有しているからです。
ひとりで歩き、患者に歩み寄る次世代外骨格「WalkON Suit F1」
新しい外骨格ロボット「WalkON Suit F1」は、着用前の状態でも、人型ロボットのように、2本足で立ち、自力で歩行することが可能です。
そしてロボットの方から歩いて患者(使用者)に近づくことができます。
また患者が使用したり装着したりする際にロボットに体重をかけたとしても、重心を能動的に制御するバランス機能により、倒れることはありません。