ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月30日、自社HPにて「SIE.Blog」を更新。ソフト開発を手掛けるPlayStation Studios内のFirewalk Studiosを閉鎖すると発表しました。

 Firewalk Studiosといえば、8月24日に発売したオンライン対戦FPS「Concord」が、わずか10日余りとなる9月6日にサービスを中止したことが記憶に新しいところ。

 競合ゲームがすでに大きく台頭していたこともあり、発売直後から売上の不振などが噂される事態に。予定していたローンチと状況が大きく異なったことから、即刻のサービス中止と購入者への商品代金の全額返金が実施されていました。

 この措置はあくまで中止であり、「プレイヤーにより効果的にアプローチできるオプションを検討することにしました」という発表もあったことから、サービス再開へ向けた準備を進めていたのかと思いきや、まさかの開発スタジオ閉鎖という今回の発表。これにより、実質的に再開への道は絶たれたと言って良いでしょう。

 突然の一報にSNSでは、驚きの声が多くあがった一方、「オーバーウォッチ2があるからね……」「宣伝不足と料金形態がダメだっただけな気がする」と、納得の声も。長きにわたる開発期間や、巨額の開発費が投じられていたという話もあることから、業界に大きな動揺が走ったことは間違いありません。

 今回の発表の中で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント スタジオビジネスグループ CEOのハーマン・ハルスト氏は「私たちはこの数ヶ月、多くの時間を費やしてあらゆる選択肢を検討してきましたが、熟考の末、ゲームと共にスタジオを閉鎖することが最善の道であると判断しました」と、説明。

 続けて「私たちは、『CONCORD』から学んだ教訓を生かし、将来的な成長に向けて引き続きライブサービス領域に取り組んでいきます」とコメントしました。

 また、発表ではモバイルゲーム開発を主軸にしていたスタジオ「Neon Koi」の閉鎖も伝えられています。

<参考・引用>
ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PlayStation Studiosに関するお知らせ」

(山口弘剛)

提供元・おたくま経済新聞

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