ちなみに、ご自身のスマホ使用時間が気になった方は、iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「Digital Wellbeing」といった機能を使って確認してみると面白いかもしれません。
スマホは便利である一方、なんでも情報が集約されているため、ソーシャルメディアの投稿やニュース、株価、知り合いからの連絡など、スマホを気にしすぎるあまり仕事や勉強に集中できないといった悩みの種にもなります。
スマホ依存症は社会問題になっており、スマホの誘惑に打ち勝つべく、スマホを使用しない時間が長いほど魚が育つアプリ(「スマホをやめれば魚が育つ」)が登場したり、多くのメディアで対策方法が取り上げられたりしています。
また、TIME誌が2015年に取り上げたアメリカ・マイクロソフト社(Microsoft Corporation)の調査では、現代人の集中力は8 秒で、金魚の9秒よりも短くなっており、これはデジタル化が進むライフスタイルが脳に影響を与えているためとしています。
8秒という結果には賛否あるでしょうが、人間が机に向かって集中できる時間は15分程度ともいわれており、いずれにせよ人間の集中力は決して長くは持たないといえます。
誰でも、仕事や勉強中に集中力が途切れてついつい手元のスマホを使ってしまったなんて経験があると思います。
そんな我々にとって朗報かもしれない実験結果が南イリノイ大学の研究チームにより発表されました。
1分間のテクノロジー休憩が集中力と生産性を高めていた
スマホ(論文内では携帯電話と記載していますが、本記事ではスマホと置き換えて記載しています)やコンピューターなどのテクノロジーは学生と教授の交流や授業に関する質問を促すなど、学生の能動的な授業参加と学習をサポートする役割を果たしています。