こういうところも、なんというかすごく「開発中」というリアリティがあって楽しい。
一人乗りなので、両脇はかなり余裕がある。座席は上下調整がないので、身長172cmの私にとってはちょうどよかったが、身長の小さい女性などの場合はハンドルがじゃまになって見にくいということはあるようだ。
ポリカーボネートでできている。よくカーポートの屋根や哺乳瓶などに使われている樹脂である。樹脂なので軽い。あと、ネジがついているのだが、これはルーフキャリアなどを取り付けるのに使うという想定だそうだ。少し錆びているが、市販の際には錆びない材質のネジになるはず。
ちなみに原動機付自転車と同じ扱いなので、こんな小さなナンバーが付いている。
公道を走ることはできるものの、安全性などの評価が終わっていないため、現時点では一般のお客さんに乗ってもらって公道を走ることは考えていないとのことだ。原付ミニカー規格は安全性などの基準はないものの(ないのか!)、安心して乗ってもらうために独自に評価をする予定らしい。
これから、細部を詰めていき、衝突試験などをパスしてようやく販売になるわけである。頑張って欲しいものである。
こんな感じで充電するコンセントが付いているが、差込口はごく一般的なアース付き100Vである。まあ、一戸建てであれば、家の外に大抵ついているあれだ。充電のための特別な設備は必要ない。
バッテリーが完全に空になった状態から、家庭用のコンセントで充電して5時間で充電は終了するとのこと。
逆に急速充電といった設備は使用できないとのこと。あくまで家なり会社にあるコンセントで充電することが前提となっているそうだ。
こちらが、いろいろ質問に答えてくださった取締役の横山文洋氏である。
もうすでに車があるので、いらないのだがめちゃめちゃ欲しい。これ買ったら面白そう、でもさすがにこれ買ったら奥さんに怒られるだろうなあと思っている次第である。
他に調べたり、他のお客さんとのやり取りの中で聞いたりしたこと、その他、諸々についてまとめてみよう。
航続距離 100km、ただしエアコンを使うと2割程度は落ちる。程度というのはエアコンを使った場合にどれくらいの距離になるかは現時点では精密に計測してはいないため。 サイズ・車重 全長2490mm×全幅1130mm×全高1465mm・約650kg バッテリー 7kWh(リチウムイオン) リチウムイオンは発火する可能性があるが、車体の中心下部に配置し、かつ車体とは独立したケースに覆うことで高い安全性を確保しているとのこと。 バッテリー寿命 3,000回の充放電に耐えるとのこと。3,000回なら、毎日充電しても約8年使えるということである。初代のリーフとかに比べたら全然いいですね。時代が進化していますからね・・・とのこと。 バッテリーの交換費用 現在未定だそうな。 積載量 45kg 2人乗りにはならないのか 法的な規制で2人乗りにしようとすると軽自動車のカテゴリーになってしまうので、税金などの点で不利になってしまうため、あくまで1人乗りの設計である。 鍵はどうやって開けるのか この車には鍵穴がない。スマホもしくはカードキーで開ける。 消耗部品は ほぼない。ウインドウウォッシャー液とかタイヤぐらい。 タイヤ 145/70R12 これなら安いよなぁ。4本新品買っても15,000円ぐらいしかしない。この車の最大の消耗品がタイヤなので維持費はめちゃめちゃ安い。 EVは重量が重いのでタイヤの消耗が早いという欠点があるとされているが、この車はむしろ軽いのでタイヤの消耗は少ないはず。 ちなみにブレーキは前がディスク、後ろがドラムであった。 メンテナンスは誰がしてくれるのか エネオスにメンテナンスを依頼する方向で検討中とのこと。※プレスリリース参照のこと 時速60km以上は出ないのか 出ない。そもそも原付きミニカーは最高時速が60kmと制限されている。 将来的な構想は 全自動運転を視野に入れているとのこと。そうしたら、インフラとして非常に便利なものになるだろうとのこと。なかなか楽しい展示であった。
まだ販売されるようになるまで時間があるので、買うか買わないか葛藤することにしようと思う。
編集部より:この記事は玉村嘉隆氏のブログ「たまさんのちゃり日記」2024年3月31日の記事を転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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